2022年3月21日ボローニャ - イタリア証券取引所 Euronext STAR Milan セグメントに上場しているDatalogic S.p.A. (Euronext STAR Milan:DAL) は、その子会社であるDatalogic S.r.l. がPEKAT s.r.o. (以下:PEKAT) の全株式を取得したことを発表しました。チェコ共和国ブルノに登記事務所を置くPEKATは、同社の大株主であるPetr Smidにより設立された新興企業です。製造、輸送、ロジスティクス分野のプロセス自動化用に、機械学習・ディープラーニングを用いた独自のアルゴリズムを開発しており、小売向けアプリケーションの管理にもさらなる可能性を持っています。PEKATの革新的なソフトウェアは、各種デバイスやプラットフォームに対応し、さまざまなアプリケーション分野への適応や提案が可能です。PEKATのソフトウェアパッケージとDatalogicのハードウェア製品ラインの組み合わせは、まさにパーフェクトと言えます。今回の株式取得により、Datalogicは最先端で、尚且つ統合が容易なソリューションにより製品範囲を拡大し、あらゆる業界の顧客に向け、生産性の向上と成長のサポートを提供することが可能となります。ハードウェアにとらわれないソフトウェアは、サードパーティのデバイスやプラットフォームで同時に使用することもできます。
DatalogicのグループCEOであるValentina Voltaは次のように述べています。「機械学習とディープラーニングの技術を統合し、高性能アルゴリズムに基づくソリューションでハードウェア製品群の強化をめざす今回の株式取得に、私たちは大きな期待を寄せています。PEKATのノウハウとスタッフの力を得て、Datalogicはさらなるアルゴリズムを開発し、ソフトウェア提供の拡大を続けます。顧客は、従業員がより高度で価値の高い作業に集中できるよう、自動化ソリューションの導入を増やしています。機械学習とディープラーニングは、この目標を達成するためのカギとなる重要なテクノロジーです。 またPEKATのスキルを得ることは、現在のグローバル・シナリオが課す大きなチャレンジの中で人工知能 (AI) ソリューションへの進化を可能にし、日々生まれる新たな顧客のニーズに応えるための礎となります。2022年、Datalogicは創業50周年を迎え、PEKATの株式取得はその記念すべき年の一環となります。この株式取得は、イノベーターとしての地位を強化し、常に顧客のための最先端のソリューションを求めて成長戦略を追求するというDatalogicの願望を証明するものです」
また、PEKATの創業者兼CEOであるPetr Smidは次のように述べています。「PEKATは、人工知能やマシンビジョンといったツールがさまざまな業界のプロセス効率を向上させ、顧客に多大な利益をもたらすことと信じています。人工知能、コンピュータービジョン、機械学習を活用することで、自動化は世界をより良く、より速くします。私たちの技術はアプリケーションにとらわれず、生産から輸送・ロジスティクス、小売に至るまで、さまざまな分野で自律的なプロセスを実現します」
「私たちは、Datalogicと協力し、世界中でビジネスを展開することを誇りに思います」
取引内容
取引額は、現在複数の株主によって保有されている株式資本全体に対して1,600万ユーロにのぼり、その大部分はDatalogicグループの一部となる会社の創設者と従業員で構成されています。
この買収は、外部からの追加的な資金調達を必要とせず、買収企業の手持ち資金でまかなわれます。
購入代金の一部はエスクロウとして預託され、一定の条件が発生した場合、合意された期間内に解除されます。
買収の調印とクロージングは、発表同日付で行われました。
